有馬記念の指定席券は、応募が多くプレミアムなチケットになりがちです。正確な倍率は公表されていないためわかりませんが、毎年応募しても的中しない、と言う方も中にはいるのではないでしょうか?
このたび興味本位でヤフオクで「有馬記念 指定席」と検索してみたところ、出るわ出るわ大量の出品です。現状では単なる指定席の「引換券」にすぎないものですが、ペアシート5万円などの値段で出品がされていたりします。
クリスマスも近いですから、競馬好きなカップルのクリスマスディナーの一つと思えば手の出ない値段ではない、という見立てでしょうか。さすがに入札は入っていませんでしたが、直前になればどうなるかわかりませんよね。
本当に行きたくて手に入れたものの用事が入ってしまい手放さざるをえない、という状況であれば致し方無いとは思いますが、指定席の応募をされたことがある方ならご存知とは思われますが、応募の際のアンケートで個人情報を入力されたかと思います。
指定席引き換えのハガキで指定席を購入する場合は、同時にそのハガキの当選者である旨を証明する身分証が必要になってきますが、出品者の方は用意のよろしいことに、当日待ち合わせて身分証の貸与もしてくれるらしいです。
それってつまり、本人はちゃんと来られるのにもかかわらず、人にわざわざ譲るということですよね?まさにダフ屋そのものの行為にあたると思います。路上で売り買いするものが、ネット上での売買にすり替わったところでダフ屋の正当性が出るわけではありません。
どうしてもチケットがほしい、その気持ちは痛いほどにわかりますが、倫理道徳上わるいとされていても、取り締まるのが困難なことはどうしても蔓延してしまいます。有馬記念の指定席券取引がすべてではありませんが、これも一つのきっかけ、小さなことからコツコツと、というわけで、その有馬記念指定席チケットの取得。ダフ屋行為の片棒を担ぐことになりそうではないでしょうか?
あなたが的中しなかったのは、そもそも競馬観戦する気もないダフ屋が不正に取得したせいで割りを食っているだけなのです。ダフ屋から購入するものが一人もいなくなれば、正当な手段でチケットが行き渡る確率は高くなります。
今後の為を思い、ぜひ認められていない手段による指定席券の入手はやめることをお願い致します。