2015年、第60回有馬記念のファン投票結果が発表され、特別登録馬も出揃いました。今年は総勢20頭の登録がありましたが、事前に出走を予定されていたラキシスの登録がなく、回避が決定しました。深刻な怪我などではないようですが、球節に疲労が出ていると厩舎からのコメントが出ています。悪化すれば引退にまで響きかねませんから、来年も走るならばここは休養して、万全を期すのがよいですね。
一方で、ジャパンカップ優勝のショウナンパンドラが、疲労次第では回避、ということで大仕事を成し遂げたあとなので大事を取るのではないかという予想を覆し、出走することが発表されました!出走馬が豪華になるのはうれしいことですが、無理のないようにしてもらいたいですね!
というわけで、予想から1頭増えて1頭減ったため、ファン投票による10頭ボーダーラインは変わらず、19位のサウンズオブアースまで優先出走となりました。ちなみに、サウンズオブアースは登録20頭中、16位というわけでファン投票から漏れてもなんとか出走は叶っていましたが、ラキシスが出走していたらどちらでもアウトになっていたという際どいポジションでした。こういった出走前の死線をくぐり抜けた馬は得てして本競争でもなんとか走ってもらえないかと期待が集まるものです。
さて、というわけで優先出走10頭と、賞金順で出走できる6頭含め、エントリーした総勢20頭を確認してみましょう。
No. | 馬名 | 性齢 | 出走決定賞金(千円) | 斤量 | 予想オッズ |
---|---|---|---|---|---|
1 | ゴールドシップ | 牡6 | 684,000 | 57 | 2.7 |
2 | ラブリーデイ | 牡5 | 679,750 | 57 | 3.1 |
3 | キタサンブラック | 牡3 | 290,000 | 55 | 8.8 |
4 | ショウナンパンドラ | 牝4 | 586,250 | 55 | 5.4 |
5 | マリアライト | 牝4 | 176,000 | 55 | 12.3 |
6 | ルージュバック | 牝3 | 104,500 | 53 | 42 |
7 | ラストインパクト | 牡5 | 263,000 | 57 | 21 |
8 | ワンアンドオンリー | 牡4 | 178,250 | 57 | 62 |
9 | リアファル | 牡3 | 91,000 | 55 | 16 |
10 | サウンズオブアース | 牡4 | 74,750 | 57 | 23 |
11 | ヒットザターゲット | 牡7 | 159,500 | 57 | 68 |
12 | オーシャンブルー | 牡7 | 112,500 | 57 | 248 |
13 | アルバート | 牡4 | 104,500 | 57 | 35 |
14 | アドマイヤデウス | 牡4 | 99,250 | 57 | 53 |
15 | ゴールドアクター | 牡4 | 92,500 | 57 | 28 |
16 | ダービーフィズ | 牡5 | 79,750 | 57 | 168 |
17 | ペルーサ | 牡8 | 66,500 | 57 | |
18 | トーセンレーヴ | 牡7 | 64,250 | 57 | |
19 | サトノノブレス | 牡5 | 61,500 | 57 | |
20 | マイネルフロスト | 牡4 | 33,000 | 57 |
現段階では16番目のダービーフィズまでが出走圏内。最後まで出走見送りを視野に入れていたショウナンパンドラだけに、ギリギリで状態が悪ければひょっとしたらペルーサまでなら出走する可能性もあるかも?とは思うものの、昨日はショウナンパンドラも栗東坂路で追ってきて、4F57.8秒[41.3, 26.1, 12.6]の好タイムを既に出しているので、本番までにはきっちり仕上がってきそう。
以上の16頭で、予想オッズを立ててみました。面白そうなのはやはりサウンズオブアース、アルバート、ゴールドアクターあたりの上がりうま。ゴールドシップはこの2走は凡走以下の活躍ですが、有馬記念では過去3戦馬券を外していません。とはいえ、引退レースなのでファンがこぞって馬券を買うでしょうから、過剰人気になると思うので、勝ちに行くなら馬券としてはあまりお勧めできませんね。
一方で、その分おとくになるのはラブリーデイですが、今年10走目、秋だけでも4走目となる有馬記念。ジャパンカップでもすでに翳りを見せかけたその走りを、この1ヶ月でどれほど回復できるか。ローテーション的には天皇賞→ジャパンカップ→有馬記念ではあいだの日数はまったく同じ。疲労が溜まっているとするならば厳しいか。
とはいえ、同じく天皇賞→ジャパンカップのローテーションできているラストインパクトは反対にジャパンカップで調子を伸ばしています。例年の成績を見ても冬場に強いタイプ。昨年の有馬では7着でしたが、同じく中山2,500mの日経賞では3着に入っており、コース適正がないわけではなさそうです。軸よりは紐として受けたい1頭。
いよいよ2週間前となり、出走馬も概ね出揃いました。これから情報が目白押しにやってきて、あっという間に当日が来てしまうでしょう。待ちきれない思いもありますが、それまでになんとか予想を固めたいところです。