2015年有馬記念、ファン投票で10位となったサウンズオブアース。ファン投票でも10位、もしファン投票で漏れていても、賞金順で16位なのでどちらでも出走できると思っていましたが、なんと先週のディセンバーステークスでトーセンレーヴが賞金の上積みをしたことで、出走馬決定賞金が入れ替わり、もしもファン投票がなければサウンズオブアースの出走権はなくなってしまうところでした。
見事にその罠にハマってしまったのが17位だったペルーサ。ショウナンパンドラの回避によりお鉢が回ってきたとおもいきや、トーセンレーヴが滑り込みで出走決定してしまいました。
そんなギリギリのせめぎ合いでどうにか出走を決定したサウンズオブアースですが、えてしてこういったチャンスを掴んだ馬には馬券的にもチャンスが掴めそうな気がしてきませんか?
というわけで、サウンズオブアースの戦績検証をしてまいりますと、14戦2勝と勝率は14.28%とパッとしませんが、連対率50%、3着内率57.14%は立派なもの。重賞挑戦をはじめてから勝ちがなく、2着4回により収得賞金は堅実に積み上げてきたものの、派手さに欠ける戦績です。とはいえ、昨年の菊花賞ではトーホウジャッカルに半馬身差の2着と、実力面での不安はありません。
距離適性も神戸新聞杯、京都大賞典、京都新聞杯、菊花賞と、2着になった重賞レースをみれば2,200~3,000mですので、有馬記念の2,500mに対する苦手意識もないでしょう。
そして何より期待したいのが鞍上に迎えるミルコ・デムーロ。前走ジャパンカップは本当に最後の最後まで誰が勝つかわからない手に汗握るレースでした。御存知の通りデムーロはJRA所属は今年の3月からスタート。まる2ヶ月遅れてのスタートにして現在リーディングジョッキーでは3位につけ、今年のG1勝利数は4つと単独トップ。間違いなく現在の中央競馬ジョッキートップクラスの男を日本一の舞台ジャパンカップと有馬記念2つで見方につけたサウンズオブアースの魅力、というのにも期待したいです。
有馬記念は2010年ヴィクトワールピサでも勝利していますが、正式所属初年度に有馬記念制覇。そしてサウンズオブアースの初重賞勝利に有馬記念のプレゼントをぜひ持ってきてもらいたいです。
勝利まではいかずとも、馬券になる確率は非常に高いと思いますよ!