今年の有馬記念へ出走する16頭のうちマリアライト、リアファルは共にクリソプレーズの仔で異父姉弟にあたります。姉のマリアライトは4歳牝馬、父はディープインパクトで、今年のエリザベス女王杯を優勝して有馬記念へと駒を進めました。そして、弟のリアファルは3歳牡馬で、父はゼンノロブロイ。菊花賞トライアルの神戸新聞杯を優勝しましたが、本戦では残念ながら3着。しかしながらマリアライトの更に半兄クリソライト(5歳牡馬)はダート路線なのですが、ジャパンダートダービー優勝など、血統面では折り紙つきのこの姉弟。
マリアライト
13戦5勝[5-1-4-3] 勝率38.46%とG1馬にしてはまずまず、といった印象ですが平均点が非常に高く3着内率で言えば76.92%と非常に信頼度の高い成績を残します。掲示板を外したのも3歳時の3月に一度のみということで、1年半以上もの間好成績をキープし続けていることになります。
そして、今年はいよいよ本格化し見事エリザベス女王杯では6番人気ながらに優勝をもぎ取る金星達成。とはいえ、今回の有馬記念では同い年の牝馬でJC勝ち馬のショウナンパンドラが出走します。ショウナンパンドラとは過去にスイートピーS、オールカマーと2戦していますが、どちらも先着したことがなく、苦手な相手と言えるでしょう。
近年、牝馬の活躍は目覚ましい物がありますが、それでも過去10年の有馬記念で牝馬が馬券になったのはジェンティルドンナ、ブエナビスタ、ダイワスカーレットの3頭のみ。牡馬混合重賞で結果をだしたショウナンパンドラと比べると、マリアライトの勝つ要素は薄いです。
リアファル
兄と姉がそれぞれG1を勝利した実績もあり、期待感はあります。戦績は9戦4勝[4-2-2-1]と馬券に絡む確率は非常に高いです。特にダート時代2度の2着は相手がクロスクリーガーという素質馬だったために評価の出来る2着。芝より力のいるダートで好走を続け、転向して距離延長した芝では見事に成績をだしていることから有馬への距離適性は十分とみてとれます。
こちらもマリアライト同様、同い年に前走で負けているキタサンブラックが出走してきます。未だ1戦1敗なので、姉ほどの苦手意識はないでしょうが、こちらは直近だけに力差が逆転している可能性が低いという点。キタサンブラック共、お互いに古馬を含んでの競争が初なため不安要素は大きいです。
有馬記念は比較的3歳馬の優勝が多いレースではありますが、大いに期待されている3歳馬がそのまま優勝しているのがほとんどであり、リアファルのような穴の3歳馬が通るケースは殆ど無いといっても過言ではありません。
多少なりとも人気するようであれば、バッサリ切ってしまったほうがよいでしょう。
まとめ
この血統に対する期待値は非常に大きい物がありますが、今回の有馬記念では難しいと言わざるを得ません。来年以降に期待したいですが、今年は穴狙いでないかぎり馬券には組み込めませんね。