2015年度第76回菊花賞優勝馬、歌手北島三郎さんの持ち馬でも有名なキタサンブラック。今年の有馬記念に出走する三歳馬はこのキタサンブラックとルージュバック、リアファルの3頭になります。
リアファルも成績は優秀ではありますが、やはり三歳馬代表となるとクラシック勝馬のキタサンブラック。はたして勝つ見込みはどれほどあるでしょうか?
過去の有馬記念の戦績を見てみると、三歳馬の優勝が思いの外多いことに気付かされます。過去5年のうち、ヴィクトワールピサ、オルフェーヴル、ゴールドシップと三回の三歳馬優勝があります。
キタサンブラックと、過去の優勝馬で比べる上で、やはりキタサンブラックの適性の有無をはかるためにはキタサンブラックの一番の売りである、菊花賞馬の適性をみるのが妥当かと思います。
そこで、その3頭それぞれの勝ち鞍を見てみると、ヴィクトワールピサは皐月賞、オルフェーヴルは三冠、ゴールドシップが皐月賞と菊花賞。3頭だけではデータとして薄いので、3歳勝ち馬を過去10頭遡って、菊花賞勝ち馬を見てみますと、オルフェーヴル、ゴールドシップに加えて、マヤノトップガン、ナリタブライアンの4頭が該当しました。
10頭中4頭が菊花賞馬ということになりますが、皐月賞で見てみると、こちらも4頭、そしてダービーだけ一段低く2頭しかいません。そしてその10頭の中にはオルフェーヴル、ナリタブライアンと三冠馬が2頭入っているため、ダービーのみ勝っている馬というのはいないんですね。距離適性的にもクラシックの中ではダービーが一番有馬記念と親和性の高そうなイメージもありますが、真逆でした。
キタサンブラックの戦績をみて一番気になるのがダービーの14着大惨敗だと思うのですが、こと有馬記念においては、あまり影響しないと見て取ることができる、というのはキタサンブラックにとっての有利なポイントではないでしょうか。
また、調査をしている間に気になったデータが1点、三歳時に有馬記念を優勝した10頭のうち、オグリキャップ、グラスワンダー、シンボリクリスエス、オルフェーヴルの4頭が有馬記念を二勝しています。
これらのデータを照らし合わせると、菊花賞を勝ち3歳時に優勝をしているゴールドシップが引退試合でさらにもう一勝をあげる、という可能性が高まった気がします。キタサンブラック検証の記事なので深くは突っ込みませんが・・・。
まとめ
キタサンブラックにとって有利な点は、ダービーの敗戦が有馬記念の結果と関連性の薄い点、そして、古馬王道のグランプリである有馬記念ですが、過去5年中3年が3歳馬による優勝という点。
今年のクラシックウィナーの中では唯一の出走馬となるキタサンブラック。2015年世代を代表して、ぜひ頑張ってもらいたいと思います。