ラストインパクト(牡5・父ディープインパクト・母スペリオルパール)の鞍上を予定していたR・ムーア騎手が、香港マイルをモーリスで制した際の騎乗に問題があり、騎乗停止処分。有馬記念ではラストインパクトの鞍上は昨年の有馬記念も共に走った菱田裕二とのコンビ復活という運びとなりました。
菱田裕二は今年でデビュー4年目の若手で、G1での勝利は未だにありません。「騎手は所詮たんなる重し」などと言う方もいらっしゃいますが、百戦錬磨のムーアと若手の菱田裕二の乗り替わりとなれば、やはり気にするなと言われても無理があります。
菱田裕二とラストインパクトのコンビは今回で4回めとなり、昨年の第59回有馬記念からスタートし、阪神大賞典、天皇賞(秋)と乗ってきましたが、これまでに優勝はなく、最高着順は阪神大賞典の3着です。まだたった3戦とはいえ、相性が良いと言える要素はありません。
ムーアから菱田への乗り替わりがラストインパクトにとっての好材料となるところは一つも思い当たりませんが、菱田にとってこの有馬記念は非常に重要なレースとなります。その理由はプレゼンターにあります。
第60回有馬記念のプレゼンターはJRAのCMでもお馴染みの有村架純さんなのですが、菱田のWikipediaに掲載されている情報によると、菱田は有村架純さんのファンである、という記載があります。大好きな有村架純さんの目の前で出走する大舞台。ひょっとしたら力以上のレースが見られるかもしれない、という期待もあります
とはいえ、基本はノーチャンス。前走のジャパンカップでは絶好のポジションどりから最内を通ってのギリギリ2着でしたから、もう少し外を回らせられていただけで、着順がいくつも下がってしまうような団子状態でした。同じような展開を菱田にやれといっても、正直難しいのではないでしょうか。
有村架純さんへの思いがどれほどのパワーとなるか、もしも好走を見せるようなことがあれば、コメントなどが楽しみではありますね。